番外編:新婚旅行には外国発着がおすすめ!MSCファンタジアで巡る西地中海クルーズの思い出編

MSCファンタジアがアジャクシオ港に停泊している様子 クルーズ
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普段は育休中の家族旅行にぴったりなクルーズ情報をお届けしていますが、今回は番外編。育休中にぴったりな日本発着のクルーズ旅行ではなく、新婚旅行にぴったり外国発着のクルーズ旅行の魅力について、体験談を交えてご紹介したいと思います。

私たち夫婦が新婚旅行で選んだのは、イタリアの豪華客船MSCファンタジアで巡る西地中海クルーズです。スペイン、フランス、イタリアの美しい港町を訪れ、本場ヨーロッパのクルーズの魅力を満喫しました。新婚旅行だからこそ楽しめる自由な旅のスタイルと、外国発着クルーズのおすすめポイントをたっぷりとお伝えします!

はじめに

こんにちは、”100日後に育休するリーマンくん”です。これまで、育休中に日本発着のクルーズを楽しむスタイルをご紹介してきましたが、今回はちょっとした「番外編」として、新婚旅行にぴったりな“外国発着”クルーズをご紹介したいと思います。

私たちが実際に体験したのは、2016年11月にスペインのバルセロナ発着「MSCファンタジア」で巡る西地中海クルーズ10日間の旅。これまでとは違う、異国ならではの雰囲気や非日常感をたっぷり味わえるハネムーンを体験してきました。このクルーズ旅行は、私たち「夫婦生活」と「クルーズ・ライフ」の原点と言っても過言ではありません!(笑)

子連れでは味わえない余裕を満喫!新婚旅行に選ぶヨーロッパ発着クルーズ

新婚旅行に外国発着クルーズをおすすめする理由

日本発着クルーズも魅力的ですが、新婚旅行ではぜひ“海外発”に挑戦してみてはいかがでしょうか。その理由は以下の通りです。

  • 行程をコントロールしやすい
    大人ふたりだけであれば、飛行機の長時間フライトや乗り継ぎ、時差調整などにも柔軟に対応できます。子供がいると、食事やお昼寝、おむつ替えなど予期せぬタイミングで予定が崩れがちですが、新婚旅行なら自分たちのペースでスケジュールを組みやすいのです。
  • 身軽で寄港地観光も自由自在
    ベビーカーや抱っこ紐を必要とせず、寄港地での観光や移動が圧倒的にスムーズ。列車での移動や路地裏探検など、アドリブの効く旅が実現します。
  • ヨーロッパの本場クルーズ文化を体感
    クルーズ発祥の地ともいえるヨーロッパ発着なら、船内は欧州を中心とした多国籍なお客様が多数。言語や文化が異なる乗客との出会いは、異国情緒たっぷりの新婚旅行ならではの刺激的な体験になります。
MSCファンタジアのシアターで行われるパフォーマンスのフィナーレの様子
MSCファンタジアのシアターでのパフォーマンス。出演者たちがフィナーレで観客に感謝を伝えています。

実際に体験したMSCファンタジアでの西地中海クルーズ(2016年11月1日~10日)

今回ご紹介するのは、スペインのバルセロナを発着港とする、MSCクルーズ社の「MSCファンタジア」 (MSC Fantasia)による西地中海10日間の旅です。

MSCファンタジアは、フランスの造船所で建造され(2008年12月10日竣工)、エレガントな内装が特徴的な大型客船(旅客定員:最大3900名)。劇場や複数のレストラン、ラウンジ、スパ、そして特別クラスの「ヨットクラブ」専用エリアまで揃え、世界中のクルーズファンたちを魅了しています。

船内公用語は英語が中心で、参加者の大半がヨーロピアン。アジア人はほんの一握りという環境は、日本発着クルーズで味わうことのない新鮮な感覚でした。

アジャクシオ港に停泊しているMSCファンタジアを横アングルから撮影した様子。
横アングルから撮影された、アジャクシオ港で停泊中のMSCファンタジア。青空の下、巨大なクルーズ船が堂々とたたずむ。

成田からバルセロナへ 〜長旅もふたりなら余裕〜

私たちは、成田空港から深夜便で出発し、カタールのドーハ経由でバルセロナへと向かいました。長時間フライトは正直体力勝負ですが、大人ふたりだけなら気持ちの切り替えもしやすく、スケジュールにあわせて睡眠をとったり食事時間を調整したりできます。

成田で出発を待っているとき、同じ便を待っていた日本人女性のお二人組に声をかけられ、写真撮影をお手伝いしたことがきっかけで仲良くなりました。後にわかったのですが、なんとこのお二人もMSCファンタジアに乗るとのこと。出発前から「旅仲間」が増えるのは心強いですね。

実は、この方とは今でもメールやり取りをしていて、娘が産まれた際は出産祝いも頂きました。育休中のクルーズ旅行も「一緒に行きませんか?」とお誘いしたのですが、別なクルーズ旅行とかぶってしまい実現できずでした。

成田空港の出発ロビー、MSCファンタジアのクルーズ旅行への出発前の様子
成田空港の出発ロビーの風景。MSCファンタジアのクルーズ旅行に向けて出発します。
ドーハのハマド国際空港のターミナル内部の様子
ドーハのハマド国際空港ターミナルの様子。モダンなデザインと多くの旅行者が特徴的です。ちなみにトイレが広くて綺麗でした。

ドーハでのトランジットを経てバルセロナ空港に到着した後は、バスで港へ。車窓から巨大なMSCファンタジアが徐々に近づいてくる様は、胸が高鳴る瞬間でした。乗船手続きを済ませ船内へ入ると、そのゴージャスな内装やスマートな設備に感動。

バルセロナ港で遠くに見えるMSCファンタジアクルーズ船
バルセロナ港で遠くに見えるMSCファンタジア。港のコンテナエリア越しにクルーズ船が見えます。
バルセロナ港で近づいてくるMSCファンタジアクルーズ船の様子
MSCファンタジアがだんだんと近づくにつれてワクワク感が高まります。
MSCファンタジアのクルーズ船に乗船するための通路の様子
MSCファンタジアへの乗船通路。いよいよクルーズ旅行の始まりです。
MSCファンタジアのキャビンに乗船した直後の様子
MSCファンタジアのキャビン内部。どうやら角部屋のため、他の部屋よりちょっぴり広かったみたい。
MSCファンタジアのキャビンにあるバルコニーの様子
MSCファンタジアのキャビンバルコニー。リラックスできるチェアと手すり越しに港の風景が広がっています。

夕方、船はバルセロナ港を出航し、いよいよクルーズの旅が始まりました。乗船後すぐの避難訓練を終え、身支度を整えてから初めてのクルーズのディナーへ。

旅行会社のはからいでしょうか?今回のクルーズのディナーのテーブルメイトは、なんと私たちと同じく日本の新婚旅行組が3組でした。このときの1組と7年後にMSCべリッシマで奇跡の再会を果たすことになりますが、このときは知る由もありませんでした!

MSCファンタジアのディナーレストランで食事を楽しむ乗客たち
MSCファンタジアの豪華なディナーレストラン。乗客たちがエレガントな雰囲気の中で食事を楽しんでいます。

7年後にテーブルメイトと奇跡の再会を果たしたMSCべリッシマのクルーズ旅行の体験記はこちらです。ぜひご覧ください!

アジャクシオ(コルシカ島、フランス)〜船内ツアーから始まる特別な体験〜

翌日到着したのは、ナポレオンの生誕地として知られるフランス領コルシカ島の都市アジャクシオ。午後から下船開始ということもあり、午前中は、オプションの「船内裏側ツアー」に参加してみました。

毎晩行われる華やかなショーの舞台裏、プロ仕様の巨大キッチン、食料用の冷凍倉庫ランドリー設備、そして最高級客室エリアであるヨットクラブ専用ラウンジなど、普段は立ち入れない領域を案内してもらい、船の運営の複雑さやクオリティに圧倒されました。ツアーには有料レストランでのブリトーのランチも含まれていました。

MSCファンタジアのシアターの舞台裏。クルーズ船内のエンターテイメントの準備が行われています。
MSCファンタジアのシアターで特殊メイク用のマスクのメンテナンスを行う様子
MSCファンタジアのシアターのショーで使用される特殊メイク用のマスクです。日々、丁寧にメンテナンスされています。
MSCファンタジアの大型クルーズ船内の広々としたキッチン
MSCファンタジアのクルーズ船内にあるキッチンの様子。プロ仕様の設備が整い、多くの料理がここで準備されます。
MSCファンタジアの冷蔵庫内で保管されている食材と見学者たち
MSCファンタジアの冷蔵庫内。船内のレストランの食事を支えています。
MSCファンタジアの冷蔵庫に保管されている大量のジャガイモと他の食材
MSCファンタジアの冷蔵庫内で保管されているジャガイモ。
MSCファンタジアのランドリールームで作業をしているスタッフ
MSCファンタジアのランドリールーム。スタッフが衣類のアイロン掛けや洗濯作業を行っています。
MSCファンタジアのヨットクラブ専用ラウンジでくつろぐ乗客たち
MSCファンタジアのヨットクラブ専用ラウンジ。落ち着いた雰囲気の中で、乗客たちが海を眺めながらリラックスしています。
MSCファンタジアのヨットクラブ専用の豪華な階段
MSCファンタジアのヨットクラブ専用階段。きらびやかな装飾が施された豪華なデザインが特徴です。
MSCファンタジアで提供された美味しそうなブリトーのプレート
MSCファンタジアのダイニングで提供されたブリトー。新鮮な野菜とチーズがたっぷり乗っています。

ツアー後はアジャクシオの街へ。港町らしいのどかな雰囲気が漂い、路地裏に入り込めば可愛らしい花屋さんや甘い香りが漂うケーキ屋さんに出会えます。ゆっくりと街歩きを楽しむ自由さは、やはり子供がいない新婚旅行ならでは

MSCファンタジアから見たアジャクシオの街並みと港の様子
MSCファンタジアから眺めたアジャクシオの街並みと美しい港の風景。歴史的な建物と青い海が印象的です。
アジャクシオの街角にある花屋の店先
アジャクシオの街角にある花屋の店先。色とりどりの花が並び、街の魅力を引き立てています。
アジャクシオのパティスリーで並べられた美しいケーキとデザート
アジャクシオのパティスリーのショーウィンドウに並ぶ色鮮やかなケーキやデザート。目を楽しませる美味しそうなスイーツです。
アジャクシオの狭い路地とその先に見える建物
アジャクシオの狭い路地。趣のある建物が並び、街の歴史を感じる風景が広がります。
アジャクシオと南コルシカ商工会議所の建物と屋上の旗
アジャクシオと南コルシカ商工会議所の建物。屋上には地域やヨーロッパを象徴する旗が掲げられています。
アジャクシオの街並みと夕焼け空
アジャクシオの街並みを背景に、美しい夕焼け空が広がる風景。温かみのある光が街を包み込んでいます。

夕暮れ時に船へ戻り、ディナーを味わい、ラウンジでピアノとボーカルの生演奏に耳を傾け、紅茶やカクテルを楽しむ時間は、贅沢なハネムーン気分をより一層高めてくれました。

MSCファンタジアの豪華なアトリウムと金色の階段
MSCファンタジアの壮大なアトリウム。金色に輝く階段と華やかな照明が、クルーズ船内の豪華さを際立たせています。
MSCファンタジアのラウンジでの紅茶とカクテルのティータイムの様子
MSCファンタジアのラウンジでのティータイム。紅茶とカクテルを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

新婚旅行では、ドリンクパッケージを購入して、お酒やソフトドリンクやアイスクリームなどを楽しみました!ドリンクパッケージがお得かどうか気になる方は、是非こちらの記事もご覧ください。

ナポリ(イタリア)〜ポンペイ遺跡への小さな冒険〜

次の寄港地ナポリでは、地下鉄と電車でポンペイ遺跡まで足を伸ばしました。最初は地下鉄の駅までの道に迷い、英語で道を尋ねようにも「ステーション」がなかなか通じず苦戦。日本人からすれば英語の「ステーション」で十分伝わりそうなものですが、現地では「スタチオーネ」と発音しないとピンとこない様子(笑)。異文化コミュニケーションの難しさと面白さを身をもって感じました。

MSCファンタジアから見たナポリの港と街並み
MSCファンタジアのデッキから眺めたナポリの街並み。歴史的な建物と青空が広がる美しい景色です。
ナポリの地下鉄ムニチーピオ駅の案内板
ナポリの地下鉄ムニチーピオ駅の案内板。
ナポリのガリバルディ地下鉄駅のホーム
ナポリの地下鉄ガリバルディ駅のホーム。広々とした空間と大胆な駅名表示が特徴的です。
ナポリのガリバルディ駅のプラットフォーム
ナポリのガリバルディ駅のプラットフォーム。ここで地上の鉄道に乗り換えました。
ポンペイに向かう電車の車窓から見た風景
ポンペイに向かう電車の車窓からの景色。遠くに広がる街並みと山々が見えます。

異国の電車移動は常にドキドキ。乗り換え駅を間違えないよう他の観光客らしき人たちの動きを参考にしつつ、なんとかポンペイへ到着しました。

有史以来の大噴火で埋もれた街の遺跡を実際に目にしたときは、教科書や本でしか知らなかった世界が目前に広がり、その圧倒的なスケールに感動しました。

ポンペイ遺跡の古代円形闘技場の様子
ポンペイ遺跡にある古代の円形闘技場。
ポンペイ遺跡の石畳の古代の街路
ポンペイ遺跡の石畳の街路。両側には古代の建物が並び、当時の生活の名残を感じさせます。
ポンペイ遺跡の古代の浴槽の跡
ポンペイ遺跡に残る古代の浴槽。
ポンペイ遺跡の古代劇場の内部の様子
ポンペイ遺跡にある古代の劇場。
ポンペイの赤い建物が特徴的な鉄道駅
ポンペイの鉄道駅。
ナポリの夕暮れ時の街並みとライトアップされた建物
ナポリの夕暮れ時の風景。ライトアップされた建物と夜の空が美しいコントラストを作り出しています。

日が落ちるころ船へ戻りました。この日は余裕を持って船に戻ってこれたため、デッキからナポリの夜景を眺めたり、ビュッフェでピザを食べたり、ラウンジやシアターで音楽やショーを楽しんだり、気の向くままに自由な時間を過ごしました。

客室に戻ってくると、新婚旅行を祝うかのように部屋にはワインとおつまみセット(←いわゆる日本のおつまみではなく、洋風のおしゃれなヤツです)が用意されていて嬉しいサプライズ

また、深夜には船内を探検し、人影ないバーやラウンジを写真に収める「プチ冒険」も。

MSCファンタジアの船内でクラリネットを演奏するミュージシャン
MSCファンタジアの船内で行われるライブミュージックの演奏。落ち着いた雰囲気の中で楽しむことができます。一人でクラリネットとキーボードを両方演奏していました。すごい!
MSCファンタジアから眺めたナポリの夜景
MSCファンタジアの船上から見たナポリの夜景。港と街の灯りが静かな夜空を照らしています。
MSCファンタジアのビュッフェで提供されているピザ
MSCファンタジアのビュッフェで楽しめるピザ。焼きたての味わいが魅力的です。
MSCファンタジアのシアターで行われた華やかなパフォーマンス
MSCファンタジアのシアターで披露された豪華なパフォーマンス。ダンスや音楽が観客を魅了します。
MSCファンタジアで提供されたお祝いのシャンパンとフィンガーフード
MSCファンタジアでの特別なサプライズ。シャンパンと華やかなフィンガーフードをいただきました。

ラスペツィア(イタリア)〜フィレンツェ、ピサ、そして想定外のトラブルも楽しめる余裕〜

続く寄港地ラスペツィアからは電車でフィレンツェへ向かいました。途中、ピサの斜塔があるピサを通過し、歴史と芸術が息づくフィレンツェに到着しましたが、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の開館時間に間に合わず中には入れず。周辺の街並みを散策することに。

また、ヴェッキオ橋だと思って写真に収めた橋が、後から確認すると聖トリニタ橋だったというお茶目なハプニングも。

ラスペツィア港に停泊中のMSCファンタジアと曇り空
スペツィア港でのMSCファンタジア。この日は曇り空でした。
ラスペツィアのヤシの木が並ぶ遊歩道
ラスペツィアの港沿いにある美しいヤシの木が並ぶ遊歩道。景色を楽しみつつ、今日の観光はどこにしようか話しながら、徒歩で駅に向かいます。
ラスペツィア中央駅で列車に向かう人々
活気あるラスペツィア中央駅。
ラスペツィアからピサとフィレンツェ行きの電車チケット
スペツィアからピサ中央駅とフィレンツェ行きのトレニタリアの電車チケット。駅の窓口にて拙い英語でなんとか購入できました。
ラスペツィア中央駅のホームと停車中の電車
ラスペツィア中央駅のホームとトレニタリアの車両。ここから電車の旅の始まりです。
ピサ中央駅のホームと停車中のトレニタリアの列車
ピサ中央駅でのフィレンツェ行きの列車に乗り換えました。ピサの斜塔は次の機会で♪
フィレンツェ駅のホームと停車中の列車
フィレンツェ駅のホーム。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の外観
フィレンツェのシンボル、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。壮麗なゴシック建築が印象的です。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の正面近景
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のファサードを近くから撮影。緻密な彫刻に圧倒されます。
フィレンツェの夕暮れ時の街並み
雨上がりのフィレンツェの街並み。濡れた石畳に街灯の光が反射して美しい風景を作り出しています。
夜のヴェッキオ橋とアルノ川の景色
ライトアップされたヴェッキオ橋とアルノ川の美しい風景。
夜のフィレンツェ、雨に濡れたショッピングストリート
夜のフィレンツェ、雨に濡れた石畳のショッピングストリートを駅に向かいます。
夜のフィレンツェ駅、プラットフォームと電光掲示板
夜のフィレンツェ駅。

帰路の電車では停電や設備トラブルで何度も停車し、そのたびに「船の出港時間に間に合うのか?」とヒヤヒヤ。乗り換え駅で乗客全員が一斉に猛ダッシュ(子連れではムリですね)して別ホームの列車に乗り込む光景は、ちょっとしたアドベンチャーでした。無事に船に戻れたときの安堵感と達成感は、新婚カップルならではの「ふたりだから乗り越えられる」思い出に。

夜はショーを観る予定でしたが遅刻して途中参加に。それでもマイケル・ジャクソンのトリビュート・ショーは大盛り上がり。マイケル・ジャクソンのショーの後には、ステージのスタッフによる「Merci 」、「Danke」、「Gracias」、「Grazie」などの各国の言葉で「ありがとう」を伝えるフィナーレ演出に、思わず感涙。乗船客は自分たちの国の言葉が現れると会場の各所で大歓声が沸き起こりました。観客の盛り上がり方が日本とはレベル違いです!

翌日寄港するジェノバにて最終下船する人が多いため、このような演出がされていたようです。この国際色豊かな体験が、新婚旅行気分をさらに高揚させました。

(「各国の言葉で「ありがとう」を伝えるフィナーレ演出」のアイデアは、一年後の結婚式での上映ムービーで使わせて頂きました。結婚式にはドイツ、オーストラリア、台湾、韓国など各国からも参列してもらったので。)

MSCファンタジアのシアターで行われたマイケル・ジャクソンのトリビュートショー
MSCファンタジアのシアターで開催された、マイケル・ジャクソンのトリビュートショーのパフォーマンス。
MSCファンタジアのシアターでのフィナーレの演出での「Grazie」の文字
MSCファンタジアのシアターで行われたショーのフィナーレ。光とともに「Grazie」の文字が浮かび上がる演出。
MSCファンタジアのシアターで、キャストがフィナーレの挨拶をしている様子
ステージのスタッフが舞台で手を取り合い、感謝を伝えています。
MSCファンタジアのシアターでフィナーレを迎え、観客が拍手喝采している様子
満員の観客が拍手喝采を送り、会場全体で感動的な瞬間を共有しています。
MSCファンタジアのシアターでキャストがフィナーレの挨拶として深々とお辞儀をしている様子
ステージ・スタッフも大歓声にお辞儀で応えます。
MSCファンタジアのシアターで「We Are the World」を歌うシンガーたち
再びシンガーが登場。観客と共に「We Are the World」の大合唱!
MSCファンタジアのシアターで、フィナーレに再登場した全キャスト
歌の途中で、ダンサー、シンガー、MCなどの全キャストがステージに再登場し、さらに盛り上がります!!!
MSCファンタジアのシアターで、フィナーレに登場したクルーズ船の各部門のスタッフとパフォーマー
クルーズ船の各部門のスタッフもステージに登場し、フィナーレも最高潮に。MSCファンタジアが、まるでひとつの家族かのように一体となりました!

ジェノバ(イタリア)〜歴史ある街並みに溶け込むような散策〜

ジェノバでは古い教会(ジェノヴァ大聖堂)に入り、裏路地を探検し、街中の広場(ジャコモ・マッテオッティ広場)で出店でサラミを購入。成田で知り合った婦人たちと夜更かしのお供にしようと考える自由さも、子供連れでは難しい遊び心です。歴史的建造物やジェノヴァ王宮、ジェノヴァ市役所なども見学し、ヨーロッパらしい深い歴史を肌で感じました。

MSCファンタジアのデッキから見たジェノバの街並み
MSCファンタジアのデッキから眺めるジェノバの街。丘陵地に広がる建物が印象的です。
ジェノバ港に停泊中のMSCファンタジアと周囲の風景
ジェノバ港に停泊するMSCファンタジア。
ジェノバの狭い路地を散策する人々
ジェノバの狭い路地。異国での裏路地の散策はドキドキします。
ジェノヴァ大聖堂の荘厳な外観
ジェノヴァ大聖堂(サン・ロレンツォ大聖堂)の美しいファサード。ストライプ模様と彫刻が印象的な歴史的建造物です。
ジャコモ・マッテオッティ広場の出店のサラミ屋さん
ジェノヴァのジャコモ・マッテオッティ広場の出店のサラミ屋さん。成田で知り合ったご婦人との夜のお茶会のためにサラミを購入しました。
ジャコモ・マッテオッティ広場と歴史的建物
ジェノヴァのジャコモ・マッテオッティ広場の市場の様子。多くの観光客が訪れる人気スポットです。
ジェノヴァ市役所の美しい中庭
ジェノヴァ市役所の中庭。歴史的な建築が印象的で、多くの観光客が訪れるスポットです。
ジェノヴァ王宮の中庭に差し込む夕日
ジェノヴァ王宮の中庭。夕日に照らされた美しい建築が歴史を感じさせます。
ジェノヴァ王宮の赤い絨毯が敷かれた階段
ジェノヴァ王宮の壮麗な階段。
ジェノバ港の夕焼けと遠くに見えるMSCファンタジア
ジェノバ港の美しい夕日と、わずかに見えるMSCファンタジアの姿。
ジェノバ港のMSCクルーズターミナル内の様子
ジェノバ港のMSCクルーズのターミナル。
ジェノバ港に停泊しているMSCファンタジアのクルーズ船
ジェノバ港に停泊中のMSCファンタジア。

カンヌ(フランス)、モナコ、エズ村 〜ラグジュアリーと香りの旅〜

カンヌでは大型船が直接接岸できず、小型ボートで上陸する体験もユニークでした。オプショナルツアーに参加し、バスでモナコに移動しました。F1で名高いモナコの街並みを間近で見たとき、「あのアイルトン・セナが走ったコース!」と感動が溢れました。その後はエズ村の高台近くにあるフラゴナール(Fragonard Boutique Èze)の香水工場見学へ。説明は英語とイタリア語の二か国語でしたが、細かい内容はわからずとも、美しいモナコ景色と香りの漂う工場見学は五感で楽しめました。

カンヌの港で見られるMSCファンタジアのテンダーボート
カンヌの青空の下、港を行き交うMSCファンタジアのテンダーボート。
モナコの港と街並みを一望する風景
モナコの港と背後に広がる美しい山々の街並み。青空の下、多くのヨットが停泊している港の光景。
モナコの有名なヘアピンカーブとその周囲の風景
モナコの街中にある有名なヘアピンカーブ。F1グランプリの名所として知られる場所。
モナコのF1サーキットで歩道を歩く観光客たち
モナコのF1サーキットのカーブの縁石。
フラゴナール香水工場の建物と青空の下の風景
フランスのフラゴナール香水工場。伝統的な香水づくりを学べる観光名所。
フラゴナール周辺の緑豊かな自然と地中海の景色
フラゴナール香水工場近くから見える地中海と緑豊かな自然の美しい景観。
カンヌ沖を航行するMSCファンタジア
カンヌの青い海と太陽の下で停泊中のMSCファンタジア。
カンヌ港でMSCファンタジアのテンダーボートに乗り込む乗客たち
テンダーボートにMSCファンタジアに戻りました。

パルマ・デ・マヨルカ(スペイン)〜のんびりとした港町と丘上のベルベル城〜

パルマデマヨルカでは、午前中は船内で音楽やビュッフェを楽しみ、ゆったりと過ごした後、午後に上陸。港周辺を散策した後、2階建てバスで丘の上のベルベル城へ向かい、港を見渡す絶景に心を奪われました。ベビーカーや抱っこ紐も必要ないから、こうした自由な観光プランが思い切り楽しめるのです。

MSCファンタジアのデッキから見たパルマ・デ・マヨルカ沖の美しい景色
MSCファンタジアのデッキから眺めるパルマ・デ・マヨルカ沖。
MSCファンタジアのビュッフェで提供された色とりどりの料理
MSCファンタジアのビュッフェでの食事。ホットドッグ、フルーツ、サラダ、パスタなど、バラエティ豊かなメニューが楽しめます。
MSCファンタジアのドリンクパッケージで提供されるカプチーノ
MSCファンタジアのドリンクパッケージで楽しめるカプチーノ。ほっと一息つけるクルーズのひととき。
パルマ・デ・マヨルカ港の風景、停泊するヨットと市街地
MSCファンタジアからのパルマ・デ・マヨルカ港の眺め。
パルマ・デ・マヨルカ港の案内標識
パルマ・デ・マヨルカ港に設置された案内標識。出口やタクシー、バス、手荷物受取所の方向が示されています。
パルマ・デ・マヨルカ港で停泊中のMSCファンタジアと周囲のヨット
パルマ・デ・マヨルカ港に停泊しているクルーズ船MSCファンタジア。
パルマ・デ・マヨルカの二階建てバスから撮影した市街地の風景
二階建てバスに乗りベルベル城に向かいます。
パルマ大聖堂と夕暮れの空が美しく調和した風景
パルマ・デ・マヨルカのパルマ大聖堂。
夜のベルベル城がライトアップされ、美しく浮かび上がる様子
パルマ・デ・マヨルカのベルベル城。
パルマ・デ・マヨルカの夜景と港に浮かぶ豪華客船
パルマ・デ・マヨルカの美しい夜景。
夜のパルマ・デ・マヨルカ港に停泊するMSCファンタジア
夜のパルマ・デ・マヨルカ港で停泊中の豪華客船MSCファンタジア。船にも戻るまでが寄港地観光。乗り遅れないか毎回ヒヤヒヤします。

バルセロナへ帰港 〜余韻を胸に〜

最終日、バルセロナに再び戻り、MSCファンタジアを下船。時間が限られていたため、サグラダ・ファミリアは遠目に眺める程度でしたが、それもまた次回訪れる楽しみとして残しておけます。短いトランジット時間を上手にやりくりできるのも大人ふたり旅の強み。免税手続きやお土産選びを済ませ、帰路につきました。

バルセロナ沖の海と飛ぶカモメ
朝焼けのバルセロナ沖を航行する船からの眺め。
MSCファンタジアのビュッフェで提供される朝食プレート
MSCファンタジアのビュッフェでの朝食。これが今回のクルーズ旅行での最後の食事と思うと寂しい少し気持ちに。
MSCファンタジアがバルセロナ港に停泊し、乗客が下船する様子
バルセロナ港に停泊するMSCファンタジア。MSCファンタジアともお別れです。
サンタ・エウラリア大聖堂の美しい外観
奥に見えるのはバルセロナのゴシック建築の象徴、サンタ・エウラリア大聖堂。
バルセロナ港に停泊中のMSCファンタジア
空港へ向かうバスから再びMSCファンタジアの姿がみれました。MSCのクルーズ船が2隻!どっちがMSCファンタジアかな?
バルセロナを離陸した飛行機の翼と夕日
楽しかったクルーズ旅も終了。バルセロナを出発し、日本へ向かいます。

まとめ

なぜ新婚旅行こそ外国発着クルーズ? 体験をふりかえって

振り返ってみると、外国発着のクルーズ新婚旅行にぴったりでした。ヨーロッパという本場のクルーズ文化に触れ、国際色豊かな環境で思い切り非日常を味わえるのは特別な体験。ふたりだけだからこそ、以下のようなメリットを存分に活かせます。

  • 臨機応変に行程を組み立てられる
    時差調整や観光スケジュールの変更も柔軟。空いた時間で新たな観光地へ足を伸ばしたり、思わぬトラブルも笑い話にできる余裕があります。
  • 自分たちのペースで旅ができる
    ベビーカーや抱っこ紐なしで、山も丘も迷路のような路地裏も気軽に歩けます。アドリブを効かせて「ここに立ち寄ってみよう」といった思いつきの観光も楽々実現。
  • 出会いと異文化交流を楽しめる
    欧州中心の多国籍な乗客と肩を並べ、ディナーを囲んだりショーを楽しんだり。「ありがとう」のメッセージが様々な言語で響くシアターで、人種や国境を超えた一体感を味わえます。
  • 何より新鮮な思い出が作れる
    日本発着では味わえない、異国情緒たっぷりの風景や文化、そして数々のハプニングがふたりの記憶に刻まれます。

新婚旅行は、ふたりの新しい人生が動き始める大切な節目。「外国発着」という少しハードルの高い冒険こそ、ふたりの絆を強め、忘れられない物語になるはずです。次の新婚旅行や特別な旅行を計画中なら、ぜひ本場ヨーロッパのクルーズに挑戦してみてくださいね。きっと、かけがえのない思い出が待っていますよ!

とはいえ、今回ご紹介した外国発着クルーズは新婚旅行だからこそ楽しめるスタイル。もし育休中で赤ちゃん連れのクルーズ旅行をお考えなら、やはり日本発着のクルーズがいちばん安心で快適です。赤ちゃんとの初めての船旅は、日本語スタッフや国内寄港地ならではの丁寧なサポートが受けやすく、心おきなく家族の思い出作りに集中できますね。

育休を取得した私たちが、なぜクルーズ旅行に行こうと思ったのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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